<Header>
<Author: 張謂>
<Title: 湖上對酒行>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 湖中　酒に對して作る ちやう>
<BookPage: 129>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
夜坐不厭湖上月，
晝行不厭湖上山。
眼前一尊又長滿，
心中萬事如等閑。
主人有黍百餘石，
濁醪數斗應不惜。
即今相對不盡歡，
別後相思復何益。
茱萸灣頭歸路賒，
願君且宿黃公家。
風光若此人不醉，
參差辜負東園花。
<End Poem>
<Translation>
夜は夜がふけるまで湖上の月を眺めてあくことを知らない。晝は晝で湖上の山を眺めてあくことを知らない。眼前におかれた酒樽には、いつも酒がいっぱいはいっている。そして心の中はどうかといえば、世間の萬事はみんなどうでもよくなって、じつ にのんびりしたものだよ。 
ここの主人は黍を一萬石あまりも貯藏していられるから、まさか濁酒の數斗ぐらい をおしがりはしないだろう。この現在のひととき、向かいあって十分によろこびをつくさなかったら、別れたあとになっていくらあれこれと思ってみてもなんのやくにもたたないだろう。 
茱萸灣のほとりに通ずる帰り路ははるかにも遠い。一度いってしまったら、二度とやってくることは容易であるまい。君はまあ思う存分に召しあがって、どうぞこの黃公の酒壚にも比すべき主人の家に今夜は御厄介になることにしたまえ。こんなよい時節に、人間たるもの酔わずに過ごすとしたら、とんちんかんな話で、今を盛りと咲きほこっている東の園の桃や李に對しても申しわけのないことになろう。
<End Translation>
<Formatted Translation>
夜は夜がふけるまで湖上の月を眺めてあくことを知らない。
晝は晝で湖上の山を眺めてあくことを知らない。
眼前におかれた酒樽には、いつも酒がいっぱいはいっている。
そして心の中はどうかといえば、世間の萬事はみんなどうでもよくなって、じつ にのんびりしたものだよ。 
ここの主人は黍を一萬石あまりも貯藏していられるから、
まさか濁酒の數斗ぐらい をおしがりはしないだろう。
この現在のひととき、向かいあって十分によろこびをつくさなかったら、
別れたあとになっていくらあれこれと思ってみてもなんのやくにもたたないだろう。 
茱萸灣のほとりに通ずる帰り路ははるかにも遠い。一度いってしまったら、二度とやってくることは容易であるまい。
君はまあ思う存分に召しあがって、どうぞこの黃公の酒壚にも比すべき主人の家に今夜は御厄介になることにしたまえ。
こんなよい時節に、人間たるもの酔わずに過ごすとしたら、とんちんかんな話で、
今を盛りと咲きほこっている東の園の桃や李に對しても申しわけのないことになろう。
<End Formatted Translation>